SSブログ

ボランティアバス_岩手便 (Jun.03-05,2011) [Diary]

 5月の宮城県東松島市行きボランティアに続き、車中2泊の岩手県行き「弾丸ツアー」に参加してきました。前回のボランティアから帰ってまもなく神奈川災害ボランティアネットワークから、東松島市行きのバスの追加募集に加えて岩手行き2便の募集があったので応募したものです。
 
 今回はスタッフ含めて35名の参加(男性20名、女性15名)、前回同様ボランティアバス初参加という方がほとんどでした。6月3日金曜日の午後9時に横浜天理ビル前を出発したバスは、翌朝6時半ごろに現地のボランティア拠点になっている「遠野まごころネット」のある遠野市総合福祉センターに到着。(遠野まごごろネットのHP⇒http://tonomagokoro.net/

008.JPG
 
 かながわ隊は陸前高田市での作業が割り当てられました。遠野市から陸前高田までさらに1時間以上かけて移動。のどかな田園風景を少し行くと風景は一変、メディアで散々目にしていた風景が目に飛び込んできました。震災・津波が起こってからほぼ3か月経過した今、瓦礫などは大分集められ整理されているようですが、目の前に広がる「荒野」を実際に見たときの気持ちは言葉に表せません。ただ唖然とするばかりでした。テレビの映像や報道写真はやはり切り取られた「現実」でしかないのだと思います。それでも、バスの窓越しに夢中でシャッターを切る自分がいました。この現実を少しでも記憶にとどめておきたい、そんな想いで。
 
 撮った写真をデジブックにまとめておきます。(クリックすると別ウィンドウが開きます)

 この日割り当てられたのは、津波に流され田んぼに散乱する木材や板きれ、衣類、日用品のかけらなどをかき集め一箇所に集積する作業(集められた瓦礫はのちに重機で撤去されるとのこと)。現地リーダーのもと、汗だく泥だらけになりながら悪戦苦闘の結果、田んぼ3枚分終了。復興・復旧の道のりからすれば取るに足らない作業かもしれませんが、こうした小さな作業の積み重ねがなければ復興もありえない。そしてそこには多くの人の力が必要とされている(今回も男全員がかりででようやく動かせる柱などがありました)。被災地のいたるところでこのような地道な作業をしている人がいることに常に思いを寄せながら、これからも自分にできる限りのことを継続して行っていきたいと思います。

 前回のボランティアバス宮城便はその日のうちに横浜に戻らなければならなかったので、作業終了後はあわただしく出発しなければならなかったのですが、岩手便は距離も遠いことから、翌朝の始発電車が出る時間までに戻ればいいということで、時間に余裕もあり、帰り道東北自動車道入口付近の日帰り温泉施設で汗を流すことができ、心身共にリフレッシュして帰路につきました。

今回のボランティアバスの速報はこちら
http://ksvn.jp/blog/vol-bus4479.html

nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 10

コメントの受付は締め切りました
みいたん

WANさん、思いを行動にして偉いっ!!!
そういう方達の力が集まって、日々少しづつ復興
していってるんですね。
家の長男も今日からボランティア行きました。
by みいたん (2011-06-06 11:54) 

WAN

>みいたん

ありがとうございます。
ご長男はボランティア休暇とって行かれたんですか?
やはり若い人のほうがより大きな力になると思います。
これからも息の長い活動をよろしくお願いします。

by WAN (2011-06-06 12:28) 

クマ@ちがさき

ご苦労様でした。
大分片付いたようですがまだまだですね。
みんなが出来ることをやっていくのが大事としみじみ思います。
by クマ@ちがさき (2011-06-06 13:18) 

WAN

>クマさん

クマさんの陸前高田への出陣記、読ませていただいていました。本当にご苦労さまでした。被災者の心のケアも、瓦礫の片付けも、ともに長い時間がかかると思いますが、自分のできることを一つずつですね。
by WAN (2011-06-06 19:54) 

celica

お疲れ様でした。
WANさんの行動力には頭が下がります。

そこに町が、そして人の暮らしがあったとは思えない荒涼とした光景。
自然は一時にして何もかも奪ってしまった。
大空襲で焼け野原になった日本の戦後と同じ感覚..。

でも、小さな力の蓄積が間違いなく復興を推し進めていくのだと思います。
失ったものは大きすぎるけれど、ボランティアの皆さんの支えが、陸前高田の街を作り直すエネルギーの一助になっていくのだと思いました。


by celica (2011-06-07 00:30) 

WAN

>celicaさん

今は時間だけはあるのでね。

あの荒涼たる風景の中で、自分たちにできることはほんのわずかなことだけれど、とにかく一つずつでも積み上げていくしかないのだと思いました。
by WAN (2011-06-08 00:18) 

伊藤

神奈川災害ボランティアネットワーク 編集部の伊藤です。私どもの記事についてもご紹介いただき、ありがとうございました。
私自身も4月末に、思い出探し隊として陸前高田を訪れ、同じ道をバスで通り、同じ光景を夢中になって写真に撮りました。あれから1ヶ月が経ち、がれきの量はずいぶん減った様に思いますが、かえって無惨さが浮かび上がってくるようにも思います。
今後も神奈川災害ボランティアネットワークにご支援をお願いいたします。
by 伊藤 (2011-06-08 20:41) 

WAN

>伊藤さん

いつもボラバスの速報や、KSVNの活動のご紹介ありがとうございます。特にボラバスの速報は、留守番している家族に、バスの運行状況や活動を知らせることができてありがたいです。
帰宅後、陸前高田の被災者の方が田んぼのがれきを自ら片付けて田植えをしているニュースを見た時、胸がいっぱいになりました。
これからも自分なりにできる限りの支援をさせていただきたいと思っています。共に頑張りましょう!

by WAN (2011-06-08 23:05) 

きーすけ

WANさん、初めておじゃまします。

私も岩手便に乗っていた一人です。色々なことを思い返しながら読ませていただきました。

片付けの手伝いと言っても、被災された方々の生活の痕跡を見たり、手に取ったりしていると辛くなりました。
でも、これからもあの場所で暮らしたいと願う方々のために、少しの力でもできる限りのことを、私なりに続けたいと思っています。

またご一緒する機会がありましたら、よろしくお願いします。
by きーすけ (2011-06-09 10:38) 

WAN

>きーすけさん

先日はお疲れさまでした。
きーすけさんってあの人かな、なんて思い浮かべてみましたが、違っているかもしれませんね。
でもきっとこれからもご一緒する機会があると思います。その時はぜひ声をかけてください。

by WAN (2011-06-09 14:19) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。