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『大津波のあとに』『槌音』 [CINEMA]

 渋谷アップリンクXで上映されている映画『大津波のあとに』(監督:森元修一/74分)、『槌音』(監督:大久保愉伊/23分)は、11月19日から1週間の上映予定だったが、連日満員の大盛況で上映期間が12月2日まで1週間延長された。僕が観に行った11月21日(月)も入場できずに帰る人が何人もいた。
 10月下旬神奈川災害ボランティアネットワークのボランティアバスで一緒に岩手に行ってきた仲間たちとTwitterやfacebookを通じて映画を観に行く話が決まり、当日は4人での鑑賞会となった。4人揃って観ることができたのは一人の方が朝のうちに映画館に足を運び整理券をゲットしていてくれたからなのだ。

映画の紹介は『大津波のあとに』『槌音』公式サイト
http://fartheron.soragoto.net/index.htmlより引用させていただきます。
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2人の映像作家が被災地で撮影した2本の作品には、震災によってもたらされた「3月の衝撃」が封じ込められています。

『槌音』の大久保愉伊監督は故郷の岩手県大槌町が被災し、家族も大きな被害を受けました。東京に持ってきていたことで津波に流されることを免れた震災前の貴重な映像も使い、鎮魂の映像詩を編み上げました。

『大津波のあとに』の森元修一監督は宮城県の仙台、東松島を経由して知人のいる石巻に入り、街とそこに生きる人々の姿を静かな映像の中に刻みつけています。

日本のみならず、世界中に衝撃を与えた東日本大震災。時間の経過による風化・忘却に抗するため、この2本の作品に込められた被災地の記憶、被災者の声をお届けしたいと思います。
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 震災直後盛んにテレビで流された津波の俯瞰映像や、ワイドショーレポーターのありきたりのインタビューや、復興に向かって頑張る人の姿はない。震災直後の現場に入って、迷い、とまどいながらも荒れ野と化した風景とそこに居る人を、何の脚色もなく記録した映画である。
 
 

 僕が震災から数ヵ月経って被災地にボランティアとして行ったときは、瓦礫の山がいくつもでき、撤去された跡は更地のようになっていたが、映画で見る震災2週間後の光景にはあらためて衝撃を受ける。自分の目と同じ高さで撮られるカメラの目線が自分で見ているかのように感じるからだろうか。

 今この時点で、あの時の「衝撃」を再び自分の胸に甦らせることは、とても大事なことだと強く思う。

 
 映画終了後には、2人の監督とゲストのトークショーがあり、実際に撮影した生身の本人の話を聞けたのもよかった。また、制作日誌の掲載されたパンフレットも購入、熟読してしまった。映画を観る方にはぜひ一読をお勧めしたい。
 お2人の監督にはそれぞれの視点で、この場所をずっと撮り続けてほしいと思った。
 


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