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中米コーヒー産地を巡る旅 その3  エルサルバドル編 [Coffee]

中米コーヒー産地を巡る旅 その1  グアテマラ編
http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2012-02-05
中米コーヒー産地を巡る旅 その2  パナマ編
http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2012-02-09
よりつづく

1月23日(9日目)
いよいよ旅も終盤、ここまですばらしい天気に恵まれ、トラブルもなく順調に推移してきました。しかし、旅の神様はそれではつまらないだろうと思ったのか、パナマからエルサルバドルに向かうべく航空会社のカウンターでチェックインしようとしたところオーバーブッキングが発覚。見送りに来てくれていた通訳のKanagyさんが、空港職員とやりとりをしてくれたのは幸いでした。搭乗券には座席番号が記されていないが、出国手続きして搭乗ゲートに行けば席があるかどうか判明するとのこと。あわてて搭乗ゲートに駆けつけなんとか無事に座席が確保できました。これまで私の持参したiPhoneはwifi経由でツイッターに使っていただけでしたが、ここで初めて電話として、出国ゲートの外にいるKanagyさんとの連絡に使われることになりました。

ひとまず無事にパナマを飛び立ち、エルサルバドルまで約2時間、昼過ぎに到着しました。しかし今度は一名の機内預けの荷物が出てこない。通訳は同行していないので係員とたどたどしい英語を使ってのやりとり。相手は、もし見つかったら連絡するから空港まで取りに来いとのこと。ここで再びiPhoneの登場。空港まで迎えにきてくれることになっている日本人のO原さんに電話をかけて代わりに交渉していただき、荷物を宿泊先のホテルまで届けてもらうようにできました。(行方不明になった荷物、無事見つかり翌日ホテルに届けられていました。)
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(エルサルバドルのコマラパ国際空港)

そんなハプニングもあって空港を出るのが大幅に遅れてしまった我々は、O原さんが昼食として用意しておいてくれた「おにぎり」を車の中でほおばりながら、この日の訪問先であるラス・ラハス農園に大急ぎで向かいました。訪問した農園は有機肥料を使ってコーヒーを育てている農園でした。あいにく収穫も終わっており精製も行われていませんでしたが、ピックアップトラックの荷台に乗って農園を一周しました。途中には雄大な湖の眺めも。
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1月24日(10日目)
この日はハードな日程でしたが、まさに旅のクライマックスとも言える一日でもありました。今回の旅で6箇所目であり最後の農園であるエルカルメン農園の訪問でしたが、コーヒーの実を農民が摘み取りしているところに遭遇できたのはここが初めてでした。
朝、サンサルバドルのホテルから1時間ぐらいの所にあるエルカルメン農園の精製工場および苗木の生育場所を見学。ここのウェットミルで特徴的だったのは、果肉を除去した後にヌルヌル(ミューシレージ)を取るのに発酵槽につけずに機械的にとってしまうところ。これで発酵槽につけておかなければならない時間と水の節約につながるとのこと。
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最近は、このミューシレージ部分を意識的に残してコーヒー豆に甘みを付加するやりかたも行われていて、ハニーという呼び名で呼ばれています。
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苗木を育てている場所を見学してからいよいよ農園へ。山道を30分ほどガタンゴトン揺られながら着いた場所はオーナーの山荘で、素晴らしい見晴らしの場所。天気も最高。ここで昼食兼用の軽食。
さらに農園内の山道を上っていくとたくさんの農民に出会いました。11月から2月までは学校も休みということで、家族でコーヒーチェリーの摘み取りに参加している姿も見られました。実はもっと苛酷な労働環境を想像していたのですが、みなさん明るく働いている印象を受けました。
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(左:赤い実だけを摘み取る熟練の技) (右:この中の1名は日本人です)

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(収穫した袋を計量、これに基づいて賃金が支払われる)

このあと再び山荘で一服し記念撮影。
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ガタゴト揺られながら山道を下りてから、サンサルバドルの市内に戻りました。グアテマラにも拠点のあったUNEXのオフィスでエルカルメン農園のオーナーであるクリスティアーニさんと田口先生の会談に同席させていただきました。
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エルサルバドルでは1979年から92年にかけて政府軍とゲリラ勢力による激しい内戦が繰り広げられ、7万5千人の死者を出したそうです。日本の四国ほどの面積、人口620万人位(2010年)の国で、これだけの死者数! いかにこの内戦が激しかったか想像に難くありません。この内戦時の最後の大統領を務めたのがクリスティアーニ氏だったのです。貫禄充分の方で、大統領に就任したときは40歳の若さだったそうです。現在は野党の党首として、丁度このときは選挙戦の真っ最中だったにもかかわらず、カッピングにもおつきあいくださいました。
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エルサルバドルで私たちをアテンドしてくださったのは、こちらに住み40年になるO原さん。中米のコーヒー事情に精通し、日本との橋渡しに重要な役割を果たされている方でした。2日間の短い滞在の中に内容の濃いスケジュールを組んでくださいました。今回の旅で、現地で活躍されている何人かの日本人を知ることができたことも印象深いことでした。
 
1月25日(11日目)~27日(13日目)
エルサルバドルでの日程を終え、あとは帰るだけ。25日はヒューストンで一泊、26日の飛行機で日本へ向かう足かけ3日がかりの帰国の旅。ヒューストンからの14時間以上のフライトはさすがに長かったですが、心は充足感に満たされていました。

この旅で得たものはあまりにも多く、そのすべてを自分の言葉で表現するにはまだまだ知識・経験とも不足していますが、この3月にお店をオープンしようとするタイミングでこのような貴重な経験ができたことは、自分にとって大きな力になると確信しています。田口先生はじめ一緒に旅した仲間に心からの感謝を!
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(迎えのカフェバッハN川さん(左)と最後の記念撮影@成田)

さてこれから、いよいよ自分自身の新しい旅に出発します。

自家焙煎珈琲店 陽のあたる道 
2012年3月4日OPEN (ただいま旅支度中)
Home Page: http://www.hinoatarumichi.com/


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コメント 2

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茨木童子

グアテマラ・パナマ・エルサルバドル3篇拝読し克明に書いて有る為
小生みたいな者でも理解することが出来ました。一つ疑問に思う事は、
コーヒーの木は3年ないし4年経たないと実がつかない木でありながら
どうして苗の栽培をしているのか、不思議に思いました。
無事に帰国され、今後は「陽のあたる道」のオープンえ一直線で進んで下さい。成功を祈っています。
by 茨木童子 (2012-02-15 11:02) 

WAN

>茨木童子さん

拙い文章読んでいただきありがとうございました。

今回訪問した農園ではどこも苗木を育てて移植する方法がとられていましたが、コーヒーマイスターのテキストによれば、コーヒーは苗床で発芽させる方法と、直接所定の場所にまく方法があるそうです。直播きの場合は種子を多くて3粒播き、発芽後一番丈夫なものを1本残す方法がとられます。苗木で育てた場合は、種子をまいてから5ヵ月~1年後の雨期に20~50㎝育った苗木を農園に定植するそうです。


by WAN (2012-02-15 11:32) 

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