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「がんばっぺ フラガール! -フクシマに生きる。彼女たちのいま-」 [CINEMA]

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 2006年に蒼井優、松雪泰子の映画「フラガール」を観て(http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2006-10-02)、2008年にはスパリゾートハワイアンズに行き本物のフラガールのショーを見てきた(http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2008-12-18)。だから、3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けたスパリゾートハワイアンズとそこで働くスタッフやフラガールたちの再生に向かう物語はぜひ見ておきたいと思っていた。

 45年前、炭鉱の閉山で地域が壊滅する危機を、この地に常夏のハワイというリゾート施設をつくるという突飛なアイディアで跳ね返し成功をおさめてきた経緯は前作『フラガール』に詳しく描かれ、多くの人が知っている。日本のエネルギー政策に翻弄されながらも大転換を果たした結果生まれた「楽園」が、今回、地震、津波による被害に加えて、原発事故とその風評被害によりさらに大きな危機に直面している。

 映画は、地震の被害で営業できなくなった本拠地を出て「全国きずなキャラバン」を開始したフラガールを追うとともに、実家が福島第一原発から2キロの距離にあり家族が避難生活を余儀なくされているダンシングチームのサブリーダー大森梨江さんに密着、ステージに立てば笑顔で元気に踊る彼女のプライベートにも迫る。一方、震災当日館内で被災した630名が一人の怪我人もなく無事だったこと、ホテルが震災後半年にわたり広野町の被災者のための避難所として機能していたことも描かれている。自らが被災者でありながら笑顔で全国を回るフラガールたち、火のついた棒を回すため出番がないファイヤーナイフダンサーたち、営業再開のために現場で奮闘するスタッフたち・・・、さまざまな思いや感情が交錯する過程を、過剰な演出を排し淡々としたタッチで、10月1日の部分再開までを描く。クライマックスはもちろん、営業再開されたスパリゾートハワイアンズステージでのフラガールのショー、本当は立ち上がって拍手喝采を送りたかった。でもこれがGOALでないことも誰もが知っている。彼女たちはほんの小さな一歩を踏み出したに過ぎないことを。

 震災から8ヵ月になろうとする今、被災地から離れた場所での関心が薄れてきているという。横浜ではムービル1館でしか上映されていないこのドキュメンタリー映画も、上映4日目にもかかわらず、平日の昼間とはいえ500人以上収容できる劇場に20人にも満たない人数での鑑賞は少しさびしい気がした。

2011年11月1日
横浜ムービル


ボランティアバス_岩手38便 (Oct.27-30,2011) [Diary]

 久しぶりのボラバス報告です。
 前回は8月8日~12日の岩手22便だったので2ヵ月半ぶり、季節の変化とともに現地はどのように変わってきているのかなという興味を抱きながら、いつものように横浜天理ビルの前を午後9時に出発しました。嬉しかったのは、岩手22便で一緒だった2名の方がわざわざバスの見送りに来てくれたことでした。(お菓子の差し入れもありがとうございました)

 35名を乗せたバスは快調に走り、午前6時前には道の駅「遠野 風の丘」に着き時間調整してから午前6時半にかながわ金太郎ハウスに到着しました。作業着に着替えて「遠野まごころネット」にマイクロバス2台で移動。いつものようにラジオ体操、朝礼後1日目の作業場所である大槌町赤浜地区に向かいました。

 この日は家屋が流され土台だけ残った美容院だった場所の瓦礫の撤去。海のすぐそばで、「ひょっこりひょうたん島」が見えます。
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 下の写真は、お昼休みに伺った仮設の酒屋さんで撮らせていただきました。ひょうたん島の見える場所で、酒屋を営業されていたご主人は、小さな仮設店舗を復活させ、かつて建っていた灯台と鳥居を復元したひょうたん島の絵をお店の壁に貼っておられました。
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 現在、新しい灯台のデザイン募集中とかで、ご主人も応募されたそうで、私たちに絵を見せてくれました。(ちょうどこの日の朝、NHKの「あさイチ」でこの場所から中継があったそうです)

  1日目の作業風景(KSVNボラバス速報より)
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 2日目は、前回も作業した陸前高田市気仙町上長部地区での作業でした。ここでは畑の瓦礫撤去と杉林の中の瓦礫撤去に分かれての活動になりました。僕は杉林組でしたが、水産加工工場だった場所から流れついた魚がまだ大量に埋まっているとのことで、プラスチックケースなどの掘り出しでの悪戦苦闘とともに、今までに体験したことのなかった臭いとの闘いにもなりました。震災後7ヵ月過ぎてもこうした場所が残っていることに少なからず驚きを覚えましが、現地リーダーの話によれば、このあたり夏の時期にはもっとひどい悪臭と大量に発生した蝿に悩まされていたそうです。
 (写真は作業風景と集められた瓦礫)
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 嬉しい話もあります。近くのグラウンドで少年野球チームが元気に練習をしていたことです。ここもこれまでボラバス参加者が瓦礫拾いして整地をしてきた場所です。グラウンドとして利用できるまでにもなったことに感慨ひとしおのものがあります。(写真はKSVNボラバス速報より)
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 最終日は、朝到着した「茅ヶ崎社協便」を出迎えて彼らにボランティアの”タスキ”をつなぎ、清掃後は遠野散策等各人思い思いに過ごし12時半に金太郎ハウスを出発。途中断続渋滞もありましたが午後10時半に横浜に戻ることができました。
 
 久しぶりのボラバス参加。少しずつ復興への歩みが始まっていることを感じた半面、まだまだ息の長いたくさんの支援が必要なことをあらためて感じた旅でした。ボランティアの数が減ってきているのは事実でしょうが、今回のボラバスにも初参加の方が何名もいました。一歩を踏み出すのに遅すぎることは決してないと思います。忘れないで、つなげていくことが大事なことなんだと強く感じた旅でもありました。
 
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  岩手38便のみなさんお疲れさまでした!


「がんばっぺ東北」チャリティコンサート@高輪区民ホール (Oct.23,2011) [Music]

  東北被災地応援団 白金支部、HPによれば「東京都港区の白金を本拠地とし、東日本大震災で被災した地域や被災者に対し、現地でコミュニケーションをとりながら、困っている人達への支援活動を行うために立ち上げました。東日本大震災による地震津波の被害が甚大な地域への支援を目的とし、現在は宮城県牡鹿郡女川町での活動を主としています。」(http://onagawa.e-ouen.jp/index.html)とあります。
 
 彼らが中心となって開催された東日本大震災チャリティコンサートに、メンバーの一人であるYUKAさんから声をかけていただき「どんべえとその七味」で出演させていただきました。会場は、東京メトロ「白金高輪駅」直結の「高輪区民センター 区民ホール」。日曜日の午前11時から午後6時の7時間にわたり、フラダンスあり、合唱あり、楽器演奏ありのバラエティに富んだ構成の中に、リグレッツ、BUN益田、Love Music Togetherの「酔弦」つながりのミュージシャンを加えたホールでのコンサートと、ロビーでの震災報道写真展示、女川町の手作り洋裁小物の配布など、チャリティコンサートにふさわしいイベントが展開されました。
 
 どんべえとその七味は、今回3名での参加。30分の持ち時間を使って、つぎの6曲を唄いました。『どこにいればいいんだろう』『おいで一緒に』『しあわせ運べるように』『走れ!ボラバス』『太陽をとれ』『明日に向かって』。ホールでの演奏、しかも楽屋まで使用できるなんて畏れ多いくらいの”待遇”に若干ビビリながらも、このイベントの趣旨に沿い、少しでも盛り上げるために力一杯唄わせていただきました。応援に来て下さったみなさん、ありがとうございました!
 
 何よりも、このイベントを成功させたのは、主催の尚礼会町会のみなさんであり、共催の東北被災地応援団 白金支部のみなさんたちだと思います。準備期間も短い中で、立派なポスターやチラシの制作、事前リハーサルの実施、当日は裏方としてたくさんの方々が朝早くからそれぞれの持ち場で任務を遂行されていました。運営スタッフの皆さん一人ひとりの東北被災地を思いやる優しい心と熱い情熱がこのイベント全体の雰囲気を作りだし、出演した我々はそんな心に支えられて気持ちよくステージに立つことができたのだと思います。
 
 この日の夜、近くの中華料理店で催された打ち上げ会は、イベントの成功を祝って大いに盛り上がりました。飲めや歌えの大騒ぎの中で、今回新たに知り合えた想いを同じくする方々との出会いをこれからもずっと大事にしたいと、つくづく感じた夜でした。(車を運転して帰らなければいけなかったので、お酒に酔えなかったのだけが残念なことではありましたが・・・^^;)
 
 なお、今回集まった募金は、女川町への支援物資や炊き出し材料などの資金に充てられ、11月末には現地への訪問が予定されているそうです。また、来年早々には現地でのライブも含めたイベントも企画されているようです。
 
 ※この日のステージの模様(一部)

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SOMEDAYライブ (Oct.19,2011) [Music]

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 最寄り駅である相鉄線・鶴ヶ峰駅の一つ隣、二俣川駅のすぐ近くにあるSOMEDAYというLive&Barは今月8周年を迎えました。ちいさなライブハウスですが、有名なミュージシャンも多数出演され、ここからメジャーデビューした方も何人かいらっしゃるというお店です。そんなお店に昨日は、「どんべえとその七味」が出演させていただきました。きっかけは、以前ここで友達が主催するイベントに出たことがあり、マスターから声を掛けていただいたものですが、出演2組それぞれ1時間ずつ演奏するというライブ。こんな長時間演奏するのは初めてですし、ライブチャージを払ってまで聴きにきていただけるのか、と不安一杯でしたが、それでも一応練習は重ねて臨みました。

 8時からスタートのライブには、以前参加したことのある太極拳講座の先生がお仲間と一緒に来られたり、ボランティアバスで一緒だった仲間や、中学の同級生、ご近所の方々らが来てくださり満席、補助席を用意するほどでした。

 1st Stageは、堀勇人さんという井上陽水のカバーをしているシンガーが1時間。声、ギター、雰囲気すべて陽水そっくりで、客席に大受け。特に女性陣のハートにしっかりストライクを投げ込んだ感じでした。

 対する2nd Stage「どんべえとその七味」は、この日聴きに来てくださった方のほとんど知らない曲を演奏。アルコールも回りほろ酔い加減のお客様の耳にはたしてどのように聴こえているのか、演奏している最中は必死で考える余裕すらありませんでしたが、手拍子をいただいたり、一緒に唄っていただいたり、振付つきの曲もみんなで盛り上げてくれて、アンコールを含めて何とか最後まで走りきることができました。最後まで席を立たずに温かく見守ってくださったみなさんに感謝です。

 昨日のセットリストです。学生時代に覚えた知られざる名曲や、ナターシャセブンナンバー中心の選曲でしたが、後半はやはり東日本大震災を強く意識した選曲になりました。

  1 八幡の子守唄  (京都伝承歌)
  2 太陽の子 (オリジナル)
  3 朝の雨 (詞・曲 G.ライトフット)
  4 外山節 (岩手県民謡)
  5 銀色のランナー (詞 渡辺善行 曲 坂庭省悟)
  6 どこにいればいいんだろう (詞 高石ともや 曲 A.P.カーター)
  7 しあわせ運べるように (詞・曲 臼井真)
  8 走れ!ボラバス (オリジナル)
  9 雪 (詞・曲 横山作栄)
 10 太陽をとれ (原詩 熊谷克治 詞 金沢祐一 曲 PPM)
 11 明日に向かって (詞・曲 島田勉)
 アンコール  生命(いのち) (詞 きたやまおさむ 曲 和幸)

 ※ここ二俣川SOMEDAYで来月11月20日に中川五郎さんのライブが予定されていますが、そのOAとして、”どん七”また唄わせていただくことになりました。楽しみです。

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「昼下がりのFOLKコンサート -道‐season4」@さいたま市文化センター(Oct.09,2011) [Music]

 今年も盛り上がって終わりました!みなみ・サロンの運営委員のみなさん、毎年PAを担当してくださるF井さん、応援に駆け付けてくださったみなさん、そして出演されたみなさんに、「お疲れさまでした。そしてありがとうございました!」

 「みなみ・サロン」という、さいたま市南区まちづくり大学の中の講座に会員登録されている方は、出演する我々よりご高齢の方がほとんどで、講座の中の一プログラムとして参加されている方も多いと思われますが、そんな参加者のみなさんが熱心に耳を傾け、つまらないギャグにも笑ってくれて、あるときは涙を流しながら聴いてくださる、そんな雰囲気が我々のモチベーションを高め、毎年思い入れの深いコンサートとして位置づけられるようになっています。4つのバンドが毎年新曲を仕込み、練習を重ねて臨む本番は、自分たちの出番さえなければお客としてずっと聴いていたいくらいです。
 今期の「みなみ・サロン」には共通テーマとして「道」というコンセプトが掲げられていますが、運営委員長の「出演者・講座参加者いずれも人生経験豊かな方々ばかりですので、『人生=道』ということで、歌に反映された『歴史・時代=道』もあるでしょうし、共通性を作りやすいと思いました。『昼下がりのFOLKコンサート』の場合、作者(作詞・作曲者)のことなどもいつものように語って(説明して)頂きながら、出演者と参加者の交流を進めていただければと思います。」との言葉に甘えて、選曲も特に意識することなく進めました。結果として、『これが僕らの道なのか』から始まり、最後のSingOut曲『上を向いて歩こう』まで、この日演奏された一曲一曲に意味があり、テーマにふさわしいコンサートが創りだせたのかなと思っています。

※昨日の出演バンドと演奏曲目ご紹介

1.赤羽フォークソング倶楽部+増量メンバー(こうもり夫妻)
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①これがボクらの道なのか ②草原のマルコ ③You Can Close Your Eyes ④人力ヒコーキのバラード

2.銀猫楽団
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①銀色のランナー ②ちょっとだけ恋人 ③3月11日 ④天に一番近い湖

3.座・飛楽人(ザ・トラッド)
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①君眠る丘 ②Night Walk ③60歳になっても ④竹田の子守唄 ⑤永遠の絆
 

4.どんべえとその七味
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①太陽をとれ ②おいで一緒に~山と川 ③どこにいればいいんだろう ④明日に向かって 

5.全員でシングアウト

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①イムジン河 ②岬めぐり ③上を向いて歩こう
(写真はサトーテックンより)


 参加者の中には、このコンサートの一回目から毎年来られていて、楽しみにしてくださっている方もいらっしゃいます。その方は今年度の「まちづくり大学」のスケジュールがなかなか発表されなかったので南区役所に催促されたとおっしゃっていました。そんな温かい応援のおかげで、来年もまた、2012年10月6日(土)(予定)に実施できることになりました。参加者のみなさんの期待に応えられるよう精進したいと思います。
 


東日本大震災チャリティコンサート「がんばっぺ東北!」 [Music]

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↑クリックすると拡大します

 今度の日曜日(10/9)はひとつ前のブログでお知らせした「昼下がりのFOLKコンサート」ですが、10月23日(日)には、上のポスターにあるように、東日本大震災チャリティコンサート「がんばっぺ東北!」というイベントに参加させていただくことになりました。

 このイベントの共催者である東北被災地応援団 白金支部の皆さんは、5月から数回にわたり、宮城県牡鹿郡女川町へ復興支援活動を行っています。今回のイベントは東北復興支援を目的として、コンサートを見に来てくれた方々に募金をしていただき、今後の女川支援活動の支援物資等の資金にするとのことです。
◆東北被災地応援団 白金支部のHP⇒http://onagawa.e-ouen.jp/index.html

 午前11:00にはじまり、午後6時までのコンサートには、フラダンスあり、合唱あり、楽器演奏あり、そして、日常的にライブ活動を行っているバンドやミュージシャンなども出演され、バラエティに富んだ構成になっています。被災地へのボランティアにも行っているY香さんから「どんべえとその七味」にも声を掛けていただき、二つ返事で引き受けたものの、250人も入るホールでの演奏が果たして無事にできるのだろうか、という不安は胸にしまい込んで・・・、どんべえ・WAN・末弟子の3名で30分(出演は15:30頃の予定)、心をこめて唄わせていただきたいと思っています。

コンサートの概要

【日時】10月23日(日) 11:00~18:00 (開場10:30)

【会場】高輪区民センター区民ホール
     東京都港区高輪1-16-25(高輪コミュニティプラザ内)
       東京メトロ「白金高輪駅」1番出口より1分

【入場料】無料(募金をお願いします)

【参加団体】(出演順)
 プラマエオレ フラスタジオ(フラダンス)
 三光小PTA合唱団(コーラス)
 リグレッツ(海とビールを歌うバンド)
 LARGO(ピアノ・エレクトーン)
 ひぐりんファミリー音楽隊(ピアノ)
 ハラウ カポリロア オ カヴァイ アヌヘア(フラダンス)
 MAYURI HIRABAYASHI BAND(スティールパン)
 どんべえとその七味(フォークソング)
 BUN益田(Rock弾き語り)
 Love Music Together(ユニット)
 金物屋とその仲間達(バイオリン)
 健康仲よしサークル(フラダンス)

【主催】尚礼会町会
【共催】東北被災地応援団白金支部
【協力】日本経済新聞社、女川町マザーズproduced by REALeYE


今年もやります「昼下がりのFOLKコンサート Season4」 [Music]

 さいたま市南区に住む学生時代からの友人が運営に携わっている、「南区まちづくり大学」の中の「みなみ・サロン」という”講座”で、「昼下がりのFOLKコンサート」と名付けたコンサートを2008年から毎年行ってきました。今年は、東日本大震災や予算の見直しなどの事情で開催が危ぶまれましたが、10月9日(日)午後2時から南浦和から徒歩7分のところにある、さいたま市文化センターの多目的ホールで、晴れて4回目のコンサートを開催することになりました。

 出演は、第1回以来不動の4バンドで、今年の出演順に「赤羽フォークソング倶楽部」、「銀猫楽団」、「座・飛楽人(ザ・トラッド)」、「どんべえとその七味」です。毎年、それぞれのバンドが持ち味を活かした演奏を繰り広げ、とてもアットホームなコンサートになっています。コンサートの最後に行うSingOutも楽しみの一つです。会場の多目的ホールには「みなみ・サロン」の定員50名の会員だけでなく、当日500円の参加費(お茶・お菓子付)で誰でも入場できます。秋の日曜日の昼下がりのひとときを、ご一緒に楽しみませんか。

 昨年のコンサート:http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2010-10-10
 2009年のコンサート:http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-12
 2008年のコンサート:http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2008-06-15

  今年のチラシ

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が~まるちょばサイレントコメディー@KAAT神奈川芸術劇場 (Sep.11,2011) [Play]

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 日曜日のお昼に予定していたスケジュールが急にキャンセルになったので、サイレントコメディデュオ「が~まるちょば」の横浜公演を観に行くことにした。若干枚数発売されるという当日券を求めて早めに並んだ甲斐あり、何とか一番後ろの席を確保できた。

 彼らのパフォーマンスはテレビの「笑点」の前座でやったコントを見た程度だったが、少し前に新聞で取り上げられた記事を読んで機会があればぜひ見たいと思っていた。
 横浜公演は9日(金)から3日間連続で行われたが、KAATの大ホールを連日満席にするだけの実力とパフォーマンスを、生の舞台で遅まきながらも確認できた。

 2部構成の第1部は、会場のお客も参加させてのショウタイム。のっけからお客さんを自分たちのペースに巻き込んで客席を一つにしてしまう。言葉は一言も発することはないが、2人の息の合ったテンポのいい演技に大いに笑わされ、完全に彼らの世界に引き込まれてしまった。会場からお客さんを舞台に上げて行う演技指導や、そこで起こるハプニングまでをもアドリブで笑いに変えてしまう芸の力に感心させられる。

 第2部は1時間にわたる長編ドラマ。音楽と効果音、照明、早替わりなどを駆使、そして培われたパントマイムの芸をあますことなく披露、笑いにペーソスも交えたストーリーを一気に見せてくれた。たった2人、セリフを一切使わず最後まで笑わせ楽しませてくれた彼らのパフォーマンスに客席がスタンディングオベーションで応えたのも当然だろう。

 


2011野反湖Field Folk Concert (Aug.20,2011) [Music]

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 「天に一番近い湖」、今年作られた野反湖FFのテーマソング(作詞 松崎博彦、作曲:平井宏)です。長野県と新潟県の県境に近い群馬県の山奥にある野反湖(のぞりこ)のほとりで今年も開催された野反湖フィールドフォークコンサート。今年で26回目を迎えました。この分でいくと、今年30回でフィナーレを迎えた「宵々山コンサート」をやがては追い越す(?)。

 初めて参加したのは2006年でしたが、車を運転しながら走っても走ってもたどり着かず、不安になったものです。テーマソングの歌詞にあるように、「本当に何にもない」ところですが、「山と空と湖と人の優しさだけがあふれる」場所だから、5~6時間かかっても毎年行きたくなるのでしょうね。

 道を間違えたり、車が故障したり、渋滞にはまったりして毎年遅刻していた汚名を挽回すべく、今年は前日に草津のペンションに泊まり、余裕で野反湖に到着していました。前日から降り続く雨は止む気配なく、コンサート会場を体育館に変更したため開演がかなり遅れましたが、焼きそばやとうもろこしを食べながら、リハーサルからコンサートを存分に楽しみました。

今年の出演者を出演順に(敬称略)

西沢和弥
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後藤雅憲
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これがおわりのホレホレバンド
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PETA
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土着民
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キムチャンス
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坂庭寛悟・小川一美・河林陽介・(with松崎博彦)
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我夢土下座
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岡崎倫典
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宮崎勝之
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SAM(松崎博彦・赤木一孝)
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フィナーレは「一本の樹」
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以上の他、パーカッションの河野"菌ちゃん"俊二(上の写真ではほとんど見えないけれど、出番が一番多かったのです)
平井宏、土屋祐介、渡辺彰人、hiroshi&NFFフレンズ。
そしてこのコンサートのスタッフのみなさん、ありがとうございました。
雨のテントの中での打ち上げでは、美味しいものをたくさんいただきました。

 

最後に・・・
ここでこの曲が聴けるとは思ってもみなかった「ロンサム・フィーリング」を動画で(途中からですが・・・)


ボランティアバス_岩手22便 (Aug.08-12,2011) [Diary]

 8月12日の早朝に横浜に帰ってきて、翌日に妻の実家の岐阜に帰省していたので遅くなってしまいましたが、先週のボランティアバスの記録を残しておこうと思います。

 神奈川災害ボランティネットワーク(KSVN)の運行するボランティアバスに乗って行く被災地支援活動はこれで4回目。8月8日の夜に出発して12日の朝5時に横浜に帰ってくるというスケジュール、車中2泊現地2泊の旅でした。

 運営スタッフ含めて37名は、8月8日の午後9時に横浜天理ビル前を出発。車内では順番にマイクを回して自己紹介をします。夏休み期間中ということもあり、大学生と学校の先生が多く参加されていました。何度もボランティアに参加している人もいる半面、半数の方は初めての参加とのこと。震災から5カ月、被災地のために何かしたいと思いながらもなかなか休みがとれず、ようやく夏休みの期間を利用して参加できた、との思いも伝わってきます。中には名古屋在住で、東京出張の日程に合わせてKSVNのボラバスに応募して参加された方もいらっしゃいました。

 バスは、東北自動車道の本宮―二本松間の事故による通行止めで、一般道に降りて回り道をした影響で時間をロス。予定より1時間遅れくらいで岩手県遠野市にある「かながわ金太郎ハウス」に到着しました。

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 「かながわ金太郎ハウス」というのは、被災地支援のボランティア活動の拠点として神奈川県が遠野市に設置した施設で、7月下旬にオープンしました。私の前回参加した岩手4便では山田町のボランティアセンターで寝袋での宿泊でしたが、金太郎ハウスの宿泊部屋には布団も用意されており、エアコンも付いています。また施設内で温水シャワーも利用でき、滞在期間中は快適に過ごすことができました。上の写真の建物2階部分が宿泊部屋、一部の電気は太陽光発電によりまかなわれているそうです。
 
 現地に着いた22便のメンバーはすぐに着替えて、マイクロバスで現地のボランティアセンターである「遠野まごころネット」に向かいました。遠野は津波で甚大な被害を被った海岸地域から1時間ぐらいの距離にあり、ここを拠点にしてボランティアを各被災地に派遣しています。ここには全国各地からたくさんのボランティア団体や個人が集結し、毎朝ラジオ体操と朝礼が行われ、作業に向かう人たちに、その日の作業内容や注意事項などの説明が行われます。かながわ22便チームの初日の被災地支援活動は、前便21便の方々が行った作業のつづきで、陸前高田市気仙町上長部地区の林や原っぱの中の瓦礫撤去になりました。
  陸前高田市は、6月初旬の「弾丸ツアー」で訪れて以来2度目の訪問になりますが、バスが山あいを抜けて被害を受けた地域が目に飛び込んでくるとやはり言葉を失います。初めての人はなおさらだと思います。
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 上の写真は、景勝地だった高田松原の約7万本の松林の中で唯一生き残り「奇跡の一本松」と呼ばれて復興のシンボルとなっている松。
 (ちょうどこの時期、倒れた高田松原の松を京都の五山の送り火で焚くことについて大きなニュースになっていました。現地の人はどんな気持ちだったんだろうと思わずにいられません)
 
 初日のボランティア活動は、夜行バスに揺られてきてほとんど寝ていない状態で作業に入るので、結構きついものがありますが、この日は作業時間も短く、午前中は林の中、日陰での作業だったこともあり、終わってみたらむしろもの足りなさを感じるくらいでした。
 
 ところが翌日(8月10日)の大槌町にある江岸寺(こうがんじ)の大きな墓地での作業は堪えました。津波に流され火災にも見舞われたお墓、お盆を前に少しでもきれいにということで、大勢のボランティアが動員されていました。墓地の1区画ごとにたまった瓦礫や泥を掻き出す作業は、スコップで一気に掘り起こすとお骨まで出てきてしまうということで、慎重さも求められます。 何といってもこの日の最高気温34度という炎天下、休憩と水分補給をこまめに取りながら、何とか倒れずに作業を終えることができたという状態でした。
 この作業は12日まで連続8日間続いたそうです。遠野まごころネットのHPにその模様が載っていました。
・清掃作業の紹介 http://tonomagokoro.net/?p=3504 
・作業終了の記事 http://tonomagokoro.net/?p=3743
                                               
 ボランティア3日目。早朝にボランティアバス岩手23便が到着、さっそく身支度を整えて「遠野まごころネット」に移動していきました。われわれ22便チームは、午後6時に現地を出発するまで、個人として被災地支援のボランティアに加わるか、「金太郎ハウス」の清掃&遠野市内見学に出かけるか、どちらを選択するかは参加者の判断に任されました。結果22名がボランティアに、私を含む15名が後者を選択しました。
 宿泊施設の清掃やフトン干しなどは15名もいれば手際よく進み、早い時間には遠野市内見学をスタートすることができました。出かける時は雨模様でしたが、次第に天気も晴れ、自転車で郊外まで足を延ばすこともでき、美しい遠野の風景を心に刻むのには十分な時間を持つことができました。

以下、今回回った主な場所です。

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遠野駅(左)と駅前通り(右)

 

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「遠野物語」を著した柳田國男が滞在した高善旅館を移築保存した「柳翁宿」

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語り部がこの地方に伝わる民話を聞かせてくれます

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遠野城下町資料館                                               
             
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市内から自転車で20分ぐらいのところにある「カッパ淵」(右はきゅうりでカッパをおびきよせているところ)

 
 上記のほか遠野市立博物館も見学、「遠野物語」の世界や、遠野の自然と暮しについて、展示や映像(水木しげるの河童のアニメもあり)でとても興味深く学ぶことができました。
 夕方5時前には被災地支援活動を行ってきた皆さんも帰ってきて、帰りのバスの出発時刻が近づくころ、金太郎ハウスの前で22便チーム全員で記念撮影。
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 午後6時に金太郎ハウスを出発、東和IC手前の道の駅とうわで温泉にゆっくりつかり、前沢SAで最後の夕食。東北道上りは順調に進み、12日午前4時15分ごろには横浜に到着しました。 
                                                           
 それぞれ年齢、性別、職業は異なるも、同じ志を持つ者でできた集団のすばらしさをあらためて感じるとともに、その中で心地よい時間を共有できたことは、2011年暑い夏の1頁としていつまでも記憶に残りつづけるでしょう。そして、まだまだ続く復興への長い道のり、被災地への思いを常に持ち続けながら、微力ながらも自分の力を捧げていきたい、そんな決意を新たにしたボランティアバスの旅でした。

 

 


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