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「ソーシャル・ネットワーク」 [CINEMA]

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*ネタバレあります

 映画「ソーシャル・ネットワーク」は、今や登録者数が全世界で5億人を超えているという、世界最大のソーシャル・ネット・ワーキングサービス(SNS)である「フェイスブック」を創設したマーク・ザッカーバーグと、そのビジネスの成長の裏側を描いた作品である。映画としてとても面白かった!というのが観終わった直後の感想。

「フェイスブック」とは・・・以下、ウィキペディア「Facebook」からの引用(青字部分)
 Facebook(フェイスブック)は、Facebook, Inc.の提供する、世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である。元々は、ハッキングし得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させるゲームとして作られた。名前の由来もここにあり当初はフェイスマッシュとして公開されたが問題になり、その後は改良がなされフェイスブックとして公開されることになった。アメリカ合衆国の学生向けに作られ、当初は学生のみに限定していたが、2006年9月26日以降は一般にも開放され、その後急速にユーザー数を増やしていった。

 映画は、ハーバード大学の学生であるマーク・ザッカーバーグと恋人エリカがパーティーで延々と会話をする場面からはじまる。この場で彼女とのコミュニケーションに失敗し振られてしまったマークは、寮に戻り上記のゲームサイトを一晩にして立ち上げたのが、一説には市場価値500億ドルともされる超優良企業をつくりあげるそもそものきっかけとして描かれる。しかし映画はこの一人の天才的ハッカーのサクセスストーリーを描くのではなく、そこから繰り広げられた仲間同士の反目、裏切り、嫉妬などを、訴訟の審理の場面を軸に、それぞれの証言をフラッシュバックで描いていく。テンポの早い会話と、現在・過去が交錯するカットの連続にとまどいながらも、だんだんと引き込まれていった。
 とても面白い映画と書いたものの、どの登場人物にも共感を覚えるものでもないし、カタルシスを得られる作品でもない。有名な俳優を配しているわけでもないこの作品を、一気に見せる作品につくりあげたのは監督(デビッド・フィンチャー)と脚本(アーロン・ソーキン)の力によるところが大きいだろう。
 それにしても、ネットの世界に社交場をつくり友達の輪を広げる礎となったマーク・ザッカーバーグという青年が、リアルな世界では脆い人間関係しか築けなかったというのが何とも皮肉な話ではある。


2011年1月19日
TOHOシネマズららぽーと横浜


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コメント 2

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あんず

WANさん

わたしもFacebookを使っていますので、この映画はとっても興味あります。そして、ちょうど今週「アメリカのエリート教育」についての本を読み、こういう「個人の才能」を伸ばせるアメリカの偉大さを再認識したばかりです。
さっそく、上映スケジュールを確認してみますね!
by あんず (2011-01-20 18:35) 

WAN

>あんずさん

この映画を観たらFacebookに興味が湧いて、帰ってからさっそくアカウントを登録してしまいました。mixiにTwitterにFacebook・・・手を広げすぎですね。
映画ぜひご覧になって感想を聞かせてください。

by WAN (2011-01-20 23:13) 

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