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ふるきゃら横浜公演@横浜にぎわい座 (Jun.27-28,2011) [Musical]

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  20年以上にわたって応援してきたミュージカル劇団の「ふるさときゃらばん」が昨年2月に自己破産してしまったことはとても残念な出来事でしたが、メンバーの有志が集まって昨年7月に新たにスタートした「新生ふるきゃら」が横浜の下町、野毛の「横浜にぎわい座」で2日間にわたって「トランクロードのかぐや姫」を上演しました。
 
  観客兼お手伝いで両日とも観覧しましたが、ふだんは落語をやる「小屋」だけに、舞台と客席の距離が近く、役者さんの息遣いまで伝わってくるような演技に、満席となった客席は大いに湧いていました。舞台に登場する人数が13名で、昔のふるきゃらに比べたらこじんまりしたミュージカルとはいえ、フィナーレで横一列に並ぶと舞台いっぱいになり、全員の力のこもった合唱は大迫力、そして鳴り止まない大きな拍手が客席の感動を表していました。
 
 横浜にぎわい座、新生ふるきゃらにとってぴったりの劇場、という感じがしたのは私だけでしょうか。しかも横浜の下町・野毛にあり、桜木町駅からも徒歩5分以内の交通の便のよさ。終了後に立ち寄ることのできるお店はいくらでもあるし、ぜひ常設小屋にしてほしいなんて思っていたら、来月27日、28日にも、今度は親子で楽しめるミュージカルを上演するというチラシが入っていました。「瓶ケ森の河童(かめがもりのしばてん)」というミュージカルです。「新生ふるきゃら」そして「横浜にぎわい座」にご興味のある方はぜひ!

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『トランクロードのかぐや姫』@神奈川県立青少年センターホール(Oct.26,2010) [Musical]

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  新生ふるきゃらの「トランクロードのかぐや姫」は、これで3回目の観劇。紅葉坂にある青少年センターホールはいつの間にかきれいになって、とても観やすく座席も座り心地がよくなっていました。今回は地元ということもあり、入場者へのパンフ渡しと、終了後の舞台装置のバラシのお手伝いもさせていただきました。でもミュージカルは最初から最後までゆっくり観ることができ、3回目というのに初めてのときのように感動、いやそれ以上か。あれこんなシーンあったっけ?と思ったり、登場人物は同じでも演ずる俳優さんが変更になっていたり、劇中に唄われる曲の歌詞がより心に沁みこんできたりして、何回観てもその都度あらたな感動を覚えるのです。そう、寅さんの映画を何度観ていても同じところで笑い、泣いてしまうのと同じ感覚でしょうか。

 「事業仕分け」にあって開発から取り残されてしまったシャッターばかりが目立つ商店街に、恋に破れた傷心の娘が立ち寄るところから、商店街の人たちを巻き込んで繰り広げる泣き笑いのものがたり。取り残されてしまった地域の再生、リストラにあっても新たな希望を見出す人間の再生、家族の絆、人と人とのつながりの大切さを再認識させてくれるこの作品こそが、全国を旅するミュージカル劇団「ふるさときゃらばん」の再生にふさわしいものだとあらためて思った夜でした。

 以前はときどきやったことのある”バラシ”。大道具、小道具、音響装置など、客席から観ているだけでは想像できないくらいの量がありびっくりしました。それらを本番終了したばかりで疲れているはずの劇団員全員が参加して手際良くトラックに積み込み、時間通りに撤収完了。劇団員のみなさんは、あの後小金井に帰り、今日からは11月6日から始まる北海道公演の稽古に入っているそうです。

新生ふるきゃらのホームページはコチラ⇒http://www.furucara.com/
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『トランクロードのかぐや姫』@日本青年館(Jul.02,2010) [Musical]

 2月に自己破産してしまった劇団「ふるさときゃらばん」が「新生ふるきゃら」として再スタートしました。その旗揚げ公演として『トランクロードのかぐや姫』が、日本青年館の大ホールを満席にして行われました。僕にとってはこの作品は、4月の王子「北とぴあ」以来2回目の観劇。元の会社の人にも呼びかけたら「ふるきゃら初体験」の方がたくさん来てくださり、皆さん大いに満足していただけたようです。何といってもあの”パワー”に圧倒されたようで、そういえば僕も20年前にふるきゃらを初めて観たとき、同じ様に感じたことを思い出しました。
 今回僕はにわかスタッフとして、少しだけ会場係のお手伝いもさせていただきましたが、終わった後ホールから出てくるお客様の満足そうな表情がとても印象的でした。「新生ふるきゃら」としてまずは幸先のいいスタートが切られたことを20年来の応援団の一人として嬉しく思います。

4月の公演の模様はコチラ
http://inuwan.blog.so-net.ne.jp/2010-04-27

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今回も水香さんと記念の一枚



新生ふるきゃらMUSICAL『トランクロードのかぐや姫』@北とぴあ(Apr.26,2010) [Musical]

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 長年応援してきた「ふるさときゃらばん」が、今年の2月に自己破産してしまったときはショックでした。「ふるさときゃらばん」は1983年に創設、農村やサラリーマンを題材にしたオリジナルのミュージカルを、全国津々浦々の町や村で上演してきました。
 僕がふるきゃらの作品をはじめて観たのは1990年のふるきゃら初のサラリーマンミュージカル『ユーAh!マイSUN社員』。この作品に感動して応援団(後援会のようなもの)に入ってからは、ほとんどの作品を観てきました。時には、舞台装置の仕込みやバラシを手伝ったり、一般の人300人が役者や裏方に分かれて、一日でミュージカルをつくりあげ上演してしまうというイベントにも参加して、虎ノ門の「ニッショーホール」の舞台に立ったこともあります。

 今回の『トランクロードのかぐや姫』は、破産前から公演日程が決まっていた作品でした。破産管財人から音響・照明機材など最低限の資産譲渡を受けることができて実現したそうです。
 都会で失恋したOLが旅に出て、シャッター通りとなった街道筋の商店街に降り立つところから、なぜか商店街がざわめき活気づくというストーリー。きめ細かい取材にもとづく台本のいたるところに、現代が切り取られ、風刺が込められています。セリフの中にも倒産、リストラ、首切りなどという言葉も出てきて、人ごとではないはずなのに、明るく元気に演じる役者さん達の熱いパッションに触れ、逆に元気をもらって帰ってきました。1300席の「北とぴあ・さくらホール」はふるきゃらを応援する観客で満員、これまでにないほど役者さんのひとつひとつの演技に大きな声援が飛んでいました。

 劇団員数は半分以下になってしまい、全盛期に比べてのスケールの縮小は仕方ありませんが、古くから劇団を支える団員のエネルギーは、前にも増して燃えているように思えました。まさに「新生ふるきゃら」という名にふさわしい劇団としての再出発を心から祝うとともに、これからも応援していこうと思います。

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 ”かぐや姫”と記念撮影


『地震カミナリ火事オヤジ』@ニッショーホール(Mar.02,2008) [Musical]

地震カミナリ.JPG劇団ふるさときゃらばんのこの作品を観るのは2回目ですが、今回は会社の同僚やマイミクさんの何人かに声をかけて、虎ノ門のニッショーホール(日本消防会館)での上演を観ました。
実はワタクシ、このニッショーホールのステージに立ったことがあるのです。今から遡ること16年前の1992年10月にふるさときゃらばんが企画した「1日でつくる300人ミュージカル」というイベント。当日の朝集まって、「役者」や裏方スタッフに分かれ、「役者」は唄や振り付けのレッスンを、劇団員につけてもらい、裏方は大道具・小道具を製作、その日の午後にはホールで上演してしまうという、大それたイベントだったのです。その年の5月、ゴールデンウィークを利用して会津地方の田舎の小学校の体育館を利用した同様のイベントにツアー気分で参加、そのときは大道具の担当だったのですが、10月のニッショーホールでは「役者」を志望、セリフを一言、振り付けつきで唄までうたったのでした。

そんなわけで因縁深いニッショーホールでのふるきゃら『地震カミナリ火事オヤジ』、最初から最後までエンジン全開でぶっ飛ばすようなパワーにあblog2IMG_3404.jpgふれた3時間弱でした。 
 
 


  
       


『地震カミナリ火事オヤジ』@神奈川県立青少年センター(Jun.05,2007) [Musical]

ふるさときゃらばんの横浜公演を観ました。そしていつものように、たっぷり「元気」をいただいて帰ってきました。

旅する劇団「ふるさときゃらばん」は、大道具・小道具をトラックに積んで、そこにお客さんがいる限り、町から村へと、全国津々浦々を回っています。山田洋次の映画『同胞』(はらから)に出てくるミュージカルの劇団「統一劇場」は、この「ふるさときゃらばん」の前身でもあり、『同胞』を学生時代に観て、いたく感動した私にとって、会社に入ってしばらくしてから「ふるきゃら」と偶然出会い、すぐにはまってしまったのは必然だったのだと思えます。
初期のころは農村を舞台にしたミュージカルを演じていた劇団も、サラリーマンミュージカルという新たな境地を開き、その時代のサラリーマンが直面している問題などを巧みにすくいとり、それを笑いと涙の中に包み込んで、観る人に、明日もがんばるぞという「元気」と「勇気」を与えつづけてきました。
前作「Oh!マイSUN社員」では、リストラにあった社員やその家族を中心に据えて、働くことの意味や喜びを描いた劇団。今作品は、市町村合併の波にさらわれた地方の町が舞台、その町にある消防団を主役にしてテンコ盛で、いわば奇想天外ともいえるストーリーが展開していきます。しかし、綿密な取材に裏打ちされた脚本は、役者のセリフに説得感を与え、こんなことあり得ないよなと思わせながらも、次第に惹きこまれていくのです。
スターが出ているわけでもない。身近にいるおじさんやお嬢さんがステージに立ち、まるで自分の分身のように唄い、泥臭いダンスを踊る。そんな姿に親近感を覚えているのかも知れません。

ロビー風景


ふるきゃら恒例の”送り出し”


Oh!タカラヅカ [Musical]

この歳になるまで宝塚歌劇とは縁がなかった。ミュージカルは好きで、「ふるさときゃらばん」の応援団に名を連ねているほどだし、「レ・ミゼラブル」は帝劇で何回も観た。劇団四季のミュージカルもときどき観に行くが、宝塚はなんだか“別物”と思っていた。
11月19日から3泊4日で出かけた京都~有馬温泉ツアーの最終日、11月22日、手塚治虫記念館を見学するために、宝塚駅から花のみちを歩いていたら途中に宝塚大劇場があった。ちょうど11時からの公演が始まったばかりで、席も空いているとのこと。雰囲気を味わうだけでもいいかなと軽い気持ちで、B席3500円×2枚買って座席に着いた。
この日は花組公演で、第1部は、ミュージカル・ロマン「落陽のパレルモ」、第2部はロマンチック・レビュー「Asian Winds」が演じられていた。メインキャストの春野寿美礼(男役)、ふづき美世(女役)はほとんど出ずっぱりの活躍。とにかくカッコイイのだ。衣装も舞台も豪華絢爛。まるでおとぎの世界に迷い込んだよう。歌も踊りもすばらしいし、広い舞台を埋め尽くす劇団員のエネルギーに興奮せざるを得なかった。若い女の子が夢中になるのがはじめて理解できた。おじさんだってハマってしまうぞ。
2000人以上は収容できそうな大きなホールを平日の11時からの公演にもかかわらずほとんど埋めてしまう集客力にも驚かされる。(この日は15時からの公演もあり、出演者も大変でしょうね。)
 


劇団四季『オペラ座の怪人』 [Musical]

1月に映画を観て、また舞台も観てみたくなったと書きましたが、劇団四季の舞台を17年ぶりに観ることができました。前回は日生劇場でしたが、今回は四季の常設劇場として汐留シオサイトの電通ビルの中にできた電通四季劇場〔海〕。キャパ1216席のとても観やすくきれいな劇場でした。
当時は、豪華絢爛な衣装やシャンデリアなどの舞台装置が、それまであまりミュージカルなど観たことのなかった私にとって新鮮で、ロイド・ウェーバーの切ないメロディが耳にいつまでも残っていました。
今回は映画を観たあとなので、ストーリーはよくわかっているし、曲もCDで何度も聴いて「予習」はたっぷり。はじめて見るキャストがどのように演じるのかを楽しみにしていました。クリスティーヌを演じている坂本泰子はさすが東京芸大声楽科出身、音域の広い難しい曲を安定した歌唱で聴かせてくれました。ファントム役の高井治も重厚な歌声で存在感を示していました。調べたらこちらも東京芸大声楽科出身とのこと。劇団四季もしばらく見ないうちに実力のある多彩な人材がそろってきたものです。
でも、はじめて観たときのファントムが市村正親、クリスティーヌが野村玲子だったことを考えるとネームバリューの点ではまだまだこれからか。そして映画版のクリスティーヌを演じた18歳のエミー・ロッサムの甘い歌声と比べてしまうと・・・。
それはともかく、久々に生の舞台の臨場感を味わうことができて、興奮のひとときでした。


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