『どこにいればいいんだろう』 [Music]
先週の土曜日、阿佐ヶ谷バルトで行われた「城田じゅんじwith内藤希花(まれか)ライブ」。都合で2部からの参加となってしまい、1部でじゅんじさんが唄われたというナターシャ時代のなつかしい曲を聴くことはできなかったが、アイリッシュチューン中心の2部最後に、今日どうしても唄いたかったとしてじゅんじさんが唄ったのがこの曲、『どこにいればいいんだろう』。
原題"Where Sall I Be"というカーター・ファミリーの曲に高石ともやが日本語の詞をつけたのは、1974年。ザ・ナターシャ・セブンの「107 SONG BOOK」にはこんな説明付で紹介されています。
「福井放送テレビの年末ドキュメント番組”福井1974年”の楽譜として詞をつくる。この年の福井県は工業用地拡大と原子力発電所、自然破壊が最大のテーマだった。江戸時代から海岸を守って来た松の木が切られて工業用地となり、渡り鳥も来なくなった。この作詞の2週間後、若狭湾の原子力発電所が故障している。関西の人口集中地帯に隣接した若狭地方は日本で最も原子力発電所の集中している地域なのです。(以下略)」
歌詞を一部替え、あらたに追加した部分(赤字の箇所)にじゅんじさんの思いが込められており、満員の客席から自然に湧きあがったコーラスには一人ひとりの思いがこもって、厳粛な感覚を抱きました。
どこにいればいいんだろう
1 花がしおれて行く日には どこにいればいいんだろう
川の水が枯れる日は どこにいればいいんだろう
山に炎がのぼる日は どこにいればいいんだろう
冬の浜辺に人はない どこにいればいいんだろう
※ 君の笑顔が消える日は どこにいればいいんだろう
明日の夜明けに僕たちは どこにいるのだろう
2 原子の炎が燃える日は どこにいればいいんだろう
イカつり舟の火が消える日は どこにいればいいんだろう
機械が国中あふれたら どこにいればいいんだろう
人の仕事は色あせる どこにいればいいんだろう
※ くりかえし
3 悩みが国中あふれたら どこにいればいいんだろう
疲れはてた人たちは どこにいればいいんだろう
涙がほほを伝う日は どこにいればいいんだろう
街の明かりが消えたとき どこにいればいいんだろう
※ くりかえし
君に笑顔が戻るとき 僕に何ができるだろう
明日の夜明けに僕たちは 何をするのだろう
土曜日はどうもありがとうございました。
いい曲ですよね。
変えた詞もいい。
ナターシャー7を聴いていた時にはそれほど聴きこむ感じの無かった曲も、じゅんじさんや省悟さんの歌で聴いてみたら改めてその良さに感じ入った記憶があります。
これもその一つですね。
「フレイトトレイン」や「疲れた靴」なんかもそうだったかもしれません。
じゅんじさんの歌うそれらの唄、大好きです!
またどうぞじゅんじライブにお越しください。
by ばると (2011-04-05 03:06)
>ばるとさん
『どこにいればいいんだろう』は、震災の後僕の頭の中をぐるぐる回っていた唄だったので、じゅんじさんが唄ってくれて嬉しかったです。
毎回のことながら、美味しい料理に舌鼓を打ちながらの打ち上げも楽しかったです。じゅんじさん、まれかさんも本当に楽しそうに演奏されてましたね。
次回(夏頃ですか?)も楽しみにしています。
by WAN (2011-04-05 09:00)
いい詞ですよね。
金曜日に唄いましょうか。
2番の詞もいじりたいなwww
私はともやさんの「ネイムズ」が
気になっています。
ホントはAIDSの歌だけど
「君の命 数で数えないよ 名前で呼ぶんだ」のところが
地震や津波で亡くなった方々に重なって。。。。
数万の「ひとり」が亡くなったんだな。
そこに、ひとつひとつの人生があったのに、って。
本当に、ともやさんや笠木さんの詞は
いろんなことを考えさせてくれます。
by ばうむ (2011-04-06 10:15)
>ばうむさん
金曜日ぜひみんなで唄いましょう!それぞれのパートを持ち寄って(笑)
集まれるはずだった先月の第2金曜日。今月のその日は、みんな不安を抱えながらも、唄の力をあらためて感じながら、被災されたすべての人への思いをこめて、唄いましょう!
ナターシャ・ナイト
4月8日(金)午後7時~ @原宿こんとん館
地図はコチラ↓
http://www.geocities.co.jp/Foodpia/4715/kontonmap.html
by WAN (2011-04-06 22:21)